戦陣の断章

塚本博利記「戦陣の断章」-日附けのない自分のための日記帳-

このページは旧帝国陸軍中尉 塚本博利氏が自費出版された「戦陣の断章」を多くの人にお伝えする目的で作成致しました。 「戦陣の断章:全30章」、塚本氏の追記と貴重な写真を紹介していきます。
今回このような機会と貴重な資料を快く提供して頂いた著者である塚本氏に心から感謝致します。
題字「戦陣の断章」は【臥龍会】漢字教範(教範とは師範の上位)書暦40年の著者塚本博利さんです。

ニューブリテン島全図
戦陣の断章「表紙」
イラスト:
表 紙 小林義弘氏
記事中 石原新一氏
いずれも復員待機中の
「寄せ書き」から転載。
題字: 筆者

読んでくださる方に

この記録は人に読ませる「著書」でもないし、血なまぐさい戦記でもない。私の体験した失敗談やらこんなこともあったなあといったエピソードなど、いわば日附けのない自分のための日記帳である。
著者の略歴
大正10年9月10日 宇都宮で生まれる。
昭和16年12月 宇都宮高等農林学校農学科(現宇都宮大学農学部農学科)卒業
昭和17年2月1日 福山市歩兵第141連隊に現役兵として入営
兵科甲種幹部候補生に合格、久留米第1陸軍予備士官学校卒業(7期)、兵科見習士官を命ぜられる。
昭和17年12月27日 宇品港出航
昭和18年1月14日 ニューブリテン島ラバウル港上陸、以後ラツネ、ツルブ、ブッシング、マーカス岬、トーマの各地で轉戦
この間少尉任官、第19次特別志願将校に採用、中尉に進級
昭和21年5月2日 ラバウル近郊南崎出航
昭和21年5月17日 名古屋上陸、復員完結
昭和21年9月 32年7ヶ月栃木県庁勤務、退職後農業団体を経て、現在に至る。
参考書籍等
防衛庁防衛研修所戦史室著 南太平洋陸軍作戦(4)および(3)
古森豊甫著 南雲詩(ラバウル従軍軍医の手記)
深津繁編 福田恒一発行 ラバウル回顧録
太田庄次編 南太平洋戦跡慰霊の旅の記録刊行委員会発行 ラバウルの今昔
歩兵百四十一連隊史  
丸編集部責任編集 特集丸第一号別冊 日本海軍艦艇写真集
その他多くの戦友の回想  
なお※印の地図および写真は、防衛庁の防衛研修所長の許可を得て、 同戦史室著「南太平洋陸軍作戦(4)」から転載させていただいた。
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